神戸大学大学院 経営学研究科 社会人MBAコース公式同窓会

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『人を育てるマネジメントシステムとは何か
-ミニ・プロフィットセンターの可能性』の開催報告

 6月29日(日)神戸大学アカデミア館501教室において、三矢裕先生をお迎えし、『人を育てるマネジメントシステムとは何か-ミニ・プロフィットセンターの可能性』と題したネットワーキング・イベントを行いました。約30名の会員の皆さまご参加の下、知的刺激感あふれるセッションになりました。



■第Ⅰ部 京セラのアメーバ経営を題材とした、「ミニ・プロフィットセンターによる任せる経営」
第Ⅰ部では、京セラのアメーバ経営を題材とした、「ミニ・プロフィットセンターによる任せる経営」についてレクチャーいただきました。
平均20名ほどの「アメーバ」を単位とするプロフィットセンターが1000個ほど集まったのが京セラという会社。それぞれのアメーバ長が「ミニ稲盛さん」として経営判断をする「任せる経営」を行っています。本当に任せられるのか、バラバラにならないのか、このシステムは会社を変えるのか、という実務的な観点から、三矢先生の洞察をお話しいただきました。
会社経営は大変でも、家庭の収支管理くらいなら誰でもできるので、経営を家計に近づけることで経営リテラシーのバーを下げること。アメーバ単位で日時決算を行うので大怪我しない「小さな実験」ができること。経営がガラス張りになるので、結果的に企業トップの力量や経営姿勢が問われること、などなど。システムの詳細は先生のご著書『アメーバ経営論』(東洋経済新報社)にお譲りしますが、経営に対する示唆が満載でした。
ロジカルな三矢先生が「健全な違和感」をもって稲盛イズム経営を分析され、「意味を発見」していくプロセスに触れられた気がしました。

※講演資料は会員ページからダウンロードできます. 当該資料のダウンロード期間は終了しました。



■第Ⅱ部は、「2年間の在外研究を終えて」
 第Ⅱ部は、「2年間の在外研究を終えて」というタイトルで、3月まで研究留学されていたUniversity of California, Irvineでの活動をご紹介いただきました。
米国では、アジア系の「天才」が学会をリードしていること。その結果、社会主義国である中国出身の先生が、資本主義の象徴たる米国のエリートMBA生を教えているという奇妙な構図があることなど、グローバル規模での人材交流のさまを軽妙に解説いただきました。
また、三矢先生が京セラ研究に代表されるケーススタディをしばらく封印し、定量データを基にした研究に取り組まれているということも、管理会計研究の方向性を示唆されているように思いました。第一線の研究者であっても、グローバルでの自己のポジショニングを意識する必要があることが分かりました。
会場では質問も数多く出され、有志による懇親会も大いに盛り上がりました。三矢先生には、この場をお借りしまして、会員一同よりこころより御礼申し上げます。
今回、特に08年入学の皆さまにとりましては、ゼミ担当教官ということで、ゼミ選びのアドバイスをいただき、三矢先生にもMBA生のニーズリサーチの場としてご活用いただいたように思います。
これからも、現役生・修了生および諸先生とのインフォーマルなネットワーキングづくりを企画・開催していきたいと思いますので、会員の皆さまの積極的なご参加・ご協力をよろしくお願いいたします。

三矢裕先生



(報告:文責:杉田英樹@94年)

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